上下顎骨の成長発育を考慮した小児矯正

上下4前歯のみの永久歯の反対咬合

6歳女子初診時

6歳女子初診時

咬合挙上+コイルスプリング

咬合挙上+コイルスプリング

咬合挙上Band除去

咬合挙上Band除去

【初診より4ヶ月後】被蓋改善後転校したため治療中断

【初診より4ヶ月後】被蓋改善後転校したため治療中断

上下4前歯と側方歯群の萌出スペースが不足している症例1

【症例1】6歳女子

【症例1】6歳女子

1年後

1年後

4前歯整列、MLJ2装着後

4前歯整列、MLJ2装着後
MLJ2は当院が開発した装置です。キム先生のマルチループを混合歯列期に応用したものです。これで大臼歯遠心移動と上下の正中の補正が同時に可能になります。ゴムのかけかたによってⅡ級にもⅢ級にも対応できます。

動的治療終了後3ヶ月

動的治療終了後3ヶ月

上下4前歯と側方歯群の萌出スペースが不足している症例2

【症例2】5歳0ヶ月男児

【症例2】5歳0ヶ月男児

3年後 21⏊12叢生(重なり合う歯)1⏋逆被蓋

3年後・・・21⏊12叢生(重なり合う歯)1⏋逆被蓋

4年後 矯正治療開始4ヶ月後 

4年後 矯正治療開始4ヶ月後 

4年6ヶ月後 上顎犬歯が歯列に並んできている

4年6ヶ月後 上顎犬歯が歯列に並んできている

6年後 上の大臼歯遠心移動、リップバンパー装着(現在この装置は使っていない)

6年後 上の大臼歯遠心移動、リップバンパー装着(現在この装置は使っていない)

動的治療終了後1年

動的治療終了後1年

動的治療終了後4年

動的治療終了後4年

上下4前歯と側方歯群の萌出スペースが不足している症例3

【症例3】6歳男子 発育空隙はほとんどない

【症例3】6歳男子 発育空隙はほとんどない

1年3ヶ月後 2⏊2口蓋側転位

1年3ヶ月後 2⏊2口蓋側転位

2年10ヶ月後 ⎿2歯ブラシの柄による矯正

2年10ヶ月後 ⎿2歯ブラシの柄による矯正

3年2ヶ月後

3年2ヶ月後

4年1ヶ月後、矯正治療開始

4年1ヶ月後、矯正治療開始

4年2ヶ月後

4年2ヶ月後

4年4ヶ月後

4年4ヶ月後

4年8ヶ月後

4年8ヶ月後

動的治療終了後2年

動的治療終了後2年

拡大床について

10年以上前から歯が生えるスペース(萌出スペース)が不足している子どもさんが増加しています。成長発育を利用して永久歯が生える前に萌出スペースを確保できれば理想的に歯が並んでいくわけです。それを可能にする装置が拡大床(成長発育を利用して顎を広げる取り外し可能な装置)です。しかも夜間のみ装着すれば人知れず治すこともできます。費用も保険診療程度の治療費で終わります。長短を述べてみます。

(欠点)
1.治療期間が長い。
2.取り外し可能なので紛失することがある。
3.本格的な矯正治療に比べると、治療開始時期と本人の努力が足りなければ、仕上がりが完全ではないことがある。


(利点)
1.費用が安い。保険診療程度。
2.誰にも知られずに夜間のみの装着で治すことができる。
3.永久歯が生えてくる前にスタートすれば、萌出スペースを確保するだけで自然な仕上がりを期待できる。

拡大床適応症例のポイント

1. 3歳児歯科健診で発育空隙がほとんどない子どもさん
2. 3歳児歯科健診で叢生(重なり合う歯並び)の子どもさん
3. 付き添いのお母さんかお父さんが叢生であればほぼ確実です


発育空隙とは何でしょうか

発育空隙について説明します。乳歯の間のすき間をいいます。すき間のある方が正常です。永久歯が生えてくるときに利用されます。

【空隙のないもの】
上 7.0%
下 24.7%
【「小児の咬合誘導」(中田稔著)より】
発育空隙

【霊長空隙】上の乳側切歯の遠心と下の乳犬歯の遠心の空隙
霊長空隙

【発育空隙のほとんどない乳歯列】
発育空隙のほとんどない乳歯列

【7年後 21⏊12叢生、犬歯の萌出スペースも不足している症例】
【7年後 21⏊12叢生、犬歯の萌出スペースも不足している症例】

発育空隙のほとんどない子どもさんは、前歯4本が叢生(重なり合う歯)になるか、犬歯が生えるスペースが不足して八重歯になります。

それを予防するのが拡大床です。4歳頃からはじめると、歯列とともに顎も拡大されます。拡大床は、期間は長いですが、誰にも知られずに上下の顎の骨を拡大して歯並びを改善します。熱心な子どもさんは、顎の骨を拡大して更に自然にきれいな歯並びを獲得できます。歯はスペースさえ確保できれば自然にきれいに並びます。

拡大床だけで治療した症例1

【症例1】初診7歳6ヶ月 男児 発育空隙がほとんどありません

【症例1】初診7歳6ヶ月 男児 発育空隙がほとんどありません

上下拡大床装着

上下拡大床装着

5ヶ月後

5ヶ月後

12ヶ月後 21⏊12の萌出スペースは確保されています

12ヶ月後 21⏊12の萌出スペースは確保されています

1年半後 下顎4前歯は整列しています

1年半後 下顎4前歯は整列しています

2年8ヶ月後 

2年8ヶ月後
上顎犬歯萌出開始直後、 上は犬歯の萌出スペースの確保されるかどうかがポイントです。

3年6ヶ月後 上の犬歯の萌出スペースは確保されつつあります

3年6ヶ月後 上の犬歯の萌出スペースは確保されつつあります

4年後 右上の犬歯も整列しつつあります

4年後 右上の犬歯も整列しつつあります

4年半後 右上の犬歯(3⏌)以外は整列している

4年半後 右上の犬歯(3⏌)以外は整列している

5年半後 右上の犬歯もほぼ整列してきています

5年半後 右上の犬歯もほぼ整列してきています

5年8ヶ月後

5年8ヶ月後

6年後 ほぼ整列

6年後 ほぼ整列
上の犬歯の萌出速度で治療期間が決まります。夜間のみの装着なので友達にも知られずに終了しました。期間を短縮したいときは、日曜日や夏休みなどは日中も装着します。

拡大床だけで治療した症例2

【症例2】5歳5ヶ月男子、発育空隙はほとんどありません

【症例2】5歳5ヶ月男子、発育空隙はほとんどありません

3ヶ月後 拡大床装着

3ヶ月後 拡大床装着

1年後

1年後

1年10ヶ月後 右下の側切歯は舌側に生えてきています

1年10ヶ月後 右下の側切歯は舌側に生えてきています

2年5ヶ月後 下の4前歯が整列していません

2年5ヶ月後 下の4前歯が整列していません

4年6ヶ月後 下の犬歯が生えてきています

4年6ヶ月後 下の犬歯が生えてきています

4年10ヶ月後 下の犬歯が整列しつつあります

4年10ヶ月後 下の犬歯が整列しつつあります

5年4ヶ月後 左上犬歯が萌出してきています

5年4ヶ月後 左上犬歯が萌出してきています

6年4ヶ月後 下顎6前歯ほぼ整列

6年4ヶ月後 下顎6前歯ほぼ整列

ほぼ7年後 上下の前歯が整列しています

ほぼ7年後 上下の前歯が整列しています

拡大床だけで治療した症例3

【症例3】5歳5ヶ月男児、発育空隙がほとんどありまえん

【症例3】5歳5ヶ月男児、発育空隙がほとんどありまえん

3年4ヶ月後 拡大床装着 上下の犬歯の萌出スペースが不足しています

3年4ヶ月後 拡大床装着 上下の犬歯の萌出スペースが不足しています

3歳5ヶ月後 右側の犬歯が八重歯の傾向があります」

3歳5ヶ月後 右側の犬歯が八重歯の傾向があります」

4年4ヶ月後 右上犬歯がほぼ整列

4年4ヶ月後 右上犬歯がほぼ整列

5年2ヶ月後 上下ほぼ整列

5年2ヶ月後 上下ほぼ整列

5年7ヶ月後 上下整列

5年7ヶ月後 上下整列
3症例とも毎日必ず拡大床を装着していたわけではありませんが、夜間のみなので誰にも知られずに上下の歯がきれいに並びました。