乳幼児歯科

赤ちゃんの歯を守る5つのポイント

歯ブラシをおもちゃがわりにならしていきます

ゴム製の歯ブラシでならしておきます。ゴム製のものがないときは、一番小さい幼児用の歯ブラシの毛束を切って、小さくして使います。ただし、歩きはじめたら、歯ブラシをくわえたまま歩かせないように注意しましょう。

1本でも歯が生えたら磨く(歯ぐきを傷つけないように軽い力で)

生後6ヶ月ころに下の前歯が生えてきます。早い子どもさんだと4ヶ月ころに生えてきます。歯ぐきを傷つけないように軽い力で、縦に丁寧に磨きます。1歯ずつの縦磨き法(詳細は他に記載してあります)で磨きます。ガーゼを使うと書いてある本もありますが、お母さんの指は意外に太いので歯肉を傷つける場合があります。1本、また1本と生えてくるたびに歯磨きの時間が長くなり、お母さんも子どもさんも自然にトレーニングされていきます。

甘味を薄味にします

甘みは本能的にわかる味です。教えられなくてもわかる味覚です。甘味、塩味、酸味、苦味、旨味は基本的な5つの味覚ですが、甘みが強すぎると、他の味覚の発達を阻害します。できるだけ薄味にしましょう。

おやつは野菜スティック(空腹時にしゃぶらせて慣れさせる)

食べられるようになるまで野菜スティックをしゃぶらせてなれさせます。野菜本来の味をうまいと感ずる味覚を育てることが大事です。ムシ歯予防、歯周病予防、肥満予防、生活習慣病予防など効果は絶大です。食物繊維を多く摂取するようになると、善玉腸内細菌が増えます。免疫能力が上がって、将来のがん予防にも効果があります。

最後に湯冷ましを必ず飲ませる

ミルクを飲むと、口の中の唾液の酸性度が低下します。pHが5.5以下になると、酸性雨でコンクリートがボロボロになるように、歯のカルシウムが溶け出しやすい状態になって、ムシ歯ができやすくなります。最後に湯冷ましを飲ませると、唾液の酸性度が回復します。母乳を与えたまま、あるいはミルクを飲ませたまま寝かせると、母乳齲蝕(ムシ歯)、哺乳瓶齲蝕(ムシ歯)の原因となります。

3歳女児
(3歳女児)

3歳男児
(3歳男児)

乳歯は全部で何本あると思いますか?

【上の乳歯列】
上の乳歯列
(上は左右で10本です)

【下の乳歯列】
下の乳歯列
(下も左右で10本です。)


乳歯は全部で20本あります。上下の真ん中を正中といいます。正中からABCDEと呼びます。
歯科用語では下記のようになっています。
  • 乳中切歯=A
  • 乳側切歯=B
  • 乳犬歯 =C
  • 第一乳臼歯=D
  • 第二乳臼歯=E
乳歯列はほぼ円形のアーチです。永久歯列には放物線形、U字形、V字形などになっています。
生える順序はABDCEです。まず乳中切歯(A)が生えてきます。ついでその隣の乳側切歯(B)が続きます。次は乳歯の犬歯(C)をとばして第一乳臼歯(D)が生えてきます。1歳6ヶ月児健診ではこの段階の子どもさんも見られます。この段階では全部で12本です。

次いで乳犬歯(C)が生えてきます。この段階では全部で16本です。最後の第二乳臼歯(E)が生えてきます。これで20本全部そろいました。

ではABCDEのなかで最も大事な乳歯はどれでしょうか?
それは第二乳臼歯(E)です。この歯の後ろの面にそって6歳臼歯が生えてきます。乳臼歯がムシ歯になってかけたり、あるいは抜いたりしたときは6歳臼歯が本来生えるべき位置よりも前に生えてきます。

では、6歳臼歯が本来生えるべき位置よりも前に生えるとどんな問題が起こるでしょうか?


上の図のように、乳歯の下に次に入る永久歯が見られます。6歳臼歯が本来の位置よりも前方に生えると、乳歯の後継永久歯が生えるスペースが不足します。すると、歯並びがガタガタになります。内側か外側か途中で止まるか、本来の位置に生えることのできない永久歯が見られことになります。

第一乳臼歯(D)と第二乳臼歯(E)が永久歯に生え変わる時期は、小学校中学年の3年生か4年生です。その時期までは咀嚼の中心となる歯です。

1歯ずつの縦磨き法

プラークの除去と歯肉のマッサージが同時に行える方法です。他の方法だと歯並びが悪いときに歯ブラシが強くあたる歯、弱くあたる歯、全くあたらない歯がありますが、この方法だとすべての歯に均等にあたります。さらに、歯ぐきのマッサージも行われます。

この方法は北大歯学部の名誉教授であった石川純先生が考案された方法です。石川先生は医師免許と歯科医師免許のダブルライセンスを取得された先生でした。その真髄は「人間はなぜ歯を磨くのか」に書かれています。歯周病学会の報告でも、最も磨き残しの少ない方法です。成人の歯周病の患者さんには、必要に応じてバス法やチャーターズ法を組み合わせて指導しています。

【ポイント】
1.軽い力で1本ずつ丁寧に縦に磨く
2.毛先を歯の面に直角にあてる
3.歯ブラシを歯の軸に平行に
4.小刻みにゆっくりと磨く
5.歯ブラシの頭は常に歯ぐきに向ける
6.歯ブラシの頭から2−3列の毛先を使う
7.練り歯磨きを使わない
 使うときは、最後に少量
8.歯ブラシは普通かやや軟らかめの硬さ

軽い力で1本ずつ丁寧に縦に磨く

軽い力で1本ずつ丁寧に縦に磨く

毛先を歯の面に直角にあてる

歯の側面にも直角にあてる

歯の側面にも直角にあてる

歯ブラシを歯の軸に平行に動かす

歯ブラシを歯の軸に平行に動かす

小刻みにゆっくりと磨く、少し押しつけて溝やくぼみに毛先がはいるように

小刻みにゆっくりと磨く、少し押しつけて溝やくぼみに毛先がはいるように

歯ブラシの頭は常に歯ぐきに向ける

歯ブラシの頭は常に歯ぐきに向ける

下の前歯を磨くときも歯ブラシの頭は歯ぐきに向ける

下の前歯を磨くときも歯ブラシの頭は歯ぐきに向ける
鉛筆を持つように歯ブラシを持つとヒジが下がるので疲れません。

下の前歯の内側は歯ブラシをひっくり返してあてる

下の前歯の内側は歯ブラシをひっくり返してあてる
下の前歯の内側は歯石がつきやすい部位です。歯の根元はやや細いので歯ブラシを内側にややそらせるように歯の面にあてます。歯は曲面なので、常に歯の面に直角になるように角度を変えながら歯ブラシをゆっくりと動かします。

石川純先生の著書から


石川純先生の著書から

石川純先生の著書から

上の奥歯の噛み合わせる面の溝とくぼみのみがき方

上の奥歯の噛み合わせる面の溝とくぼみのみがき方
軽い力で押し付けてゆっくりと動かす。

上の最も後ろの歯の後ろの面

上の最も後ろの歯の後ろの面
吐き気のしやすい人は、できるだけ小さい歯ブラシを使用します。大人でも幼児用が使いやすいと思います。それでも嘔吐反射があるときは、毛束を切って小さくします。

口の中がよく見える寝かせ磨きを実行していますか?

寝かせ磨きの注意事項

1.自然光(窓際)か蛍光灯の下で
2.口腔の奥まで見えるように
3.頭の上から覗き込むようにします
4.必要なら両脚で抑えます
5.子どもは大きくなると筋力がついて難しくなるので早めに習慣づけます
6.1ヶ月格闘するつもりで頑張ってください
7.最後乳臼歯の溝やくぼみをよく磨きます
8.1歯ずつの縦磨きで磨くと丁寧に磨けます。

平成9年度歯科講話後の寝かせ磨き指導

平成9年度歯科講話後の寝かせ磨き指導


小児歯科雑誌.28(4):899-906,1990の松本歯科大学の論文に寝かせ磨きについて調べたデータがあります。参考にしてください。

寝かせ磨きに対する幼児の適応性

1.調査対象 健常な幼児98名
2.寝かせ磨きを1日1回以上行っていたものは89.8%

寝かせ磨きの際の幼児の不適応行動

1.手を出して邪魔する   20.4%
2.頭を動かす       17.3%
3.体位を変える      17.3%
4.口を閉じる       15.3%
5.歯ブラシを咬む     13.3%
6.泣く          13.3%

寝かせ磨きへの適応

1.適応 78.6%
2.不適応 21.4%

寝かせ磨きのとき子どもを抑制したかどうか

1.抑制  12.2%
2.抑制しなかった 87.8%
3.拒否行動をしたにもかかわらず抑制しなかった  9.2%

対策:生後6ヶ月頃の最初に生えた乳歯からはじめると、お母さんも子どもさんもトレーニングされて不適応行動を回避できます。

寝かせ磨きのとき子どもを抑制したかどうか

1.子ども自身によるブラッシングの回数
   1日3回以上 24.5%
   1日2回 37.7%
   1日1回 23.5%
   行っていない 14.3%

2.保護者の介助

   1日3回以上    4.1%
   1日2回      16.3%
   1日1回が最も多い、69.4%
   行っていない    10.2%

小学校の低学年までは、お母さんの仕上げ磨きが必要です。

風船をふくらませる鼻呼吸のトレーニング で口の働きは生き生きします

方法(ほうほう)

①口(くち)で息(いき)を吹(ふ)き込(こ)む
②鼻(はな)で空気(くうき)を吸(す)い込む
③繰り返す(くりかえす)
④自分(じぶん)の頭(あたま)の大きさになったら、空気をぬく
⑤3回繰り返す
⑥風船がかたいときは一度(いちど)誰(だれ)かにふくらませてもらう

利点(りてん)

①唇(くちびる)の力(ちから)を鍛(きた)える
②鼻呼吸(びこきゅう)を促(うなが)す
③肺活量(はいかつりょう)を高(たか)める
④歯(は)ならびがよくなる
⑤口元(くちもと)がひきしまって、美(うつ)くしくなる
⑥アレルギーなどの病気(びょうき)にかかりにくくなる

風船をふくらませる鼻呼吸のトレーニング

風船をふくらませる鼻呼吸のトレーニング

風船をふくらませる鼻呼吸のトレーニング

なれてきたら、両手をはなしてふくらませると、唇の力をより鍛えることができます。

舌の5段階トレーニング

これは矯正専門医の近藤悦子先生の舌のトレーニングを採用したものです。
発音、摂食、咀嚼、嚥下、呼吸といった口腔の諸機能のほとんどに舌が関与しています。また、唾液腺を刺激するので唾液分泌が促されて、むし歯や歯周病の予防や口腔の健康維持に役立ちます。更に、歯を失った総義歯の維持安定にも唾液が必要です。

従って、乳幼児から歯のない高齢者まで舌のトレーニングは役立ちます。

【概略】
  1. 舌打ち5回
  2. 舌押しつけ
  3. 舌前方運動
  4. 舌左側方運動
  5. 舌左側方運動
5段階を1セットとして
1日に5セット

【舌打ち】高い音が出るように打つ
トレーニング1 舌打ち

【舌の押しつけ(上の前歯の内側)】ベタっと押し広げる
トレーニング2 舌の押しつけ(上の前歯の内側)

【舌の前方運動】
非常にきれいな小学校5年生の女児の舌です。
食生活が乱れるか、二十歳を過ぎるとこのようなきれいな舌を維持するのは難しくなります。
トレーニング3 舌の前方運動

【右側方運動】
右の頬の粘膜を押しつけます。
トレーニング4 右側方運動

【左側方運動】
左の頬の粘膜を押しつけます。
トレーニング5 左側方運動

当院では、乳幼児から歯のない高齢者まで、舌のトレーニングを行っています。舌痛症の治った患者さんもいます。

口の働き(発音•摂食•咀嚼•嚥下•呼吸)って知っていますか?

口の働きは実際には多機能です。下記の項目は代表的なものです。
例えば、歯ぎしりはストレス解消に役立っているという見方もあります。
また「なめる」という行為だけでも、毒物か否かを調べるとき、物質を特定するとき、味の確認とか多岐にわたっています。

【代表的な顎口腔の働き】第二田名部小学校の歯科講話から
  1. 食べ物を取り入れる[摂食]
  2. 食べ物をかみくだく(咀嚼)
  3. 食べ物をすりつぶす(咀嚼)
  4. 食べ物を味わう
  5. 食べ物を飲み込む(嚥下)
  6. 呼吸をする(呼吸)
  7. 言葉を話す(発音)
【その他の顎口腔の働き】
  1. 口笛を吹く
  2. 風船をふくらませる
  3. ローソクの火を消す
  4. ハーモニカや、笛を吹く
  5. 歯ぎしりする
  6. ビールのキャップを取る
  7. 切手を貼るためになめる
  8. 水を口に含む
  9. 歌を歌う
  10. キスをする
  11. 熱い味噌汁をさます
  12. 眼鏡やガラスを曇らせる
  13. 唾液を吐きかける
  14. シャボン玉を吹いてつくる
  15. 手袋をくわえて脱ぐ
【顔の歴史】ある文献から
顔の中に口があり、口と鼻と耳と目は連動して機能します。
 ①エサをさがす
 ②外敵から身を守る
 ③はじめに口ありきである
 ④口の周りに情報収集器官、目や鼻といった感覚器官ができてくる
 ⑤食べ物の成分を知る
 ⑥周囲の様子を知る
  1. 顔の歴史というものは、一定の方向に動く動物の体の先端に口ができて、
     そこから食べ物を摂取することからスタートした。
  2. 顔ははじめに口ありきだった。
  3. 一定の方向に動く体の先は、一番最初に外界に出会う
  4. そのため、口のまわりに目や鼻といった情報収集器官、つまり、
     感覚器官ができてくる。
  5. 感覚器官は体中にあるが、口のまわりが一番よく発達している。
  6. 食べ物の成分を感知するためにも、嗅覚器である鼻は口のすぐ側に
     あったほうがよい
  7. 周囲の様子を光学的に知るために、目は顔の左右両側に位置するようになった。
  8. 感覚器官ができると、そこから得た情報を処理するために、全身の背側を
     貫通する神経管の最前部が膨張し、それが脳になった。
  9. さらに、二次的に呼吸するために鼻の穴ができてくる
  10. 魚の鼻は四つあるが、それは臭いを嗅ぐためのもであって、前から後ろに
     水が通り過ぎるだけのものである。
  11. それが陸上で生活するようになると、鼻の穴は口の中とつながるようになり、
     呼吸をする器官へと変わっていった
  12. 人間の顔と動物の顔は基本的には同じである。
  13. 最初は食べるための口という穴が開いているだけだったのが、物を
     よくかむための顎の骨や歯ができていた。
  14. 食べ物が口の中でよくかみほぐされるようにと、胃における消化能率を
     格段に高めることになり、そのことは、短時間に多くのエネルギーを得る
     ことを可能にし、高等脊椎動物の複雑な体制を維持する助けとなった。

あいうえお発音練習で左右対称のきれいな顔に育てましょう

発音練習には各種ありますが、「あいうえお」を知らない人はありません。
幼児から高齢者まで誰でもすぐに実践できます。

【特徴】
  1. 口のまわりの筋肉を鍛えて、表情筋の働きを正常化します。
  2. 顔貌が整えられ美しくなります。
  3. 顎顔面の骨の発育が正常化され、歯並びや噛み合わせも改善され
     やすくなります。
  4. 唇や眼の形も整えられます。
  5. 顔の表情が豊かになります。         
     (絵本や物語、国語の教科書などを大きな声で正しい発音で音読しましょう)

  あいうえお         
  かきくけこ  がぎぐげご
  さしすせそ  ざじずぜぞ
  たちつてと  だぢづでど
  なにぬねの
  はひふへほ  ぱぴぷぺぽ ばびぶべぼ
  まみむめも
  やいゆえよ
  らりるれろ
  わゐうゑを

この図はある文献から引用しました。
※この図はある文献から引用しました。

乳歯のムシ歯はどこから始まるか知っていますか?

ムシ歯がゼロか1本かというのは、3本か4本かという場合と大きく違います。ムシ歯が1本でもあると唾液によって口の中にムシ歯菌がばらまかれるからです。ある年齢まで、例えば中学生のころまでムシ歯ゼロの状態を保つと、ムシ歯になりにくい口腔が育成されます。

ムシ歯になりやすい部位

1.噛む面の溝や窪み
2.外側、内側の面の溝
3.歯と歯の間
4.歯と歯ぐきの境い目
歯と歯の間、歯と歯ぐきの境い目のムシ歯:2歳男児
(歯と歯の間、歯と歯ぐきの境い目のムシ歯:2歳男児)

ムシ歯になりやすい口の状態

1.磨き残しがある
2.歯の表面が薄汚れた感じ
3.歯肉が赤っぽい
4.歯ぐきが腫れぼったい
5.歯並びがよくない

初期のムシ歯のサイン

1.白く濁る
2.茶褐色の色素
3.黒く透けて見える
4.しみる
アイスやチョコの好きな子の初期のムシ歯:2歳女児
(アイスやチョコの好きな子の初期のムシ歯:2歳女児)

子どもさんの歯をムシ歯から守るためには、小学校低学年までお母さんかお父さんあるいはおばあちゃんかおじいちゃんの仕上げ磨きが必要です。

ムシ歯ゼロをめざして頑張るコツを覚えましょう

ムシ歯はゼロか1かでは大きな違いがあります。
ムシ歯の数が3本か4本でも1本の差ですが、ムシ歯の本数がゼロかどうかでは、口腔内の生態がむし歯になりやすい状態か否かで、後の口腔内の状態には大きな差異があります。

【4本の柱】
Ⅰ.目標を持つ
Ⅱ.歯磨きの励行
Ⅲ.家庭環境を整える
Ⅳ.よく噛んで食べさせる

【Ⅰ.目標を持つ】
  1. 3歳までムシ歯ゼロをめざす
  2. 乳歯をムシ歯にしたときは、永久歯との交換でムシ歯ゼロをめざす
【Ⅱ.歯磨きの励行】
  1. 歯ぐきから顔を出したら磨く
     (歯ぐきを傷つけないように軽い力で)
  2. 1歯ずつ丁寧に磨く
  3. 小学校低学年まで仕上げ磨きを行う
     (6歳臼歯が上下噛み合うまで)
  4. 夕飯を食べたら直ちに磨く
  5. 子どもさんが嫌がっても歯磨きを習慣づける
【Ⅲ.家庭環境を整える】
  1. 規則正しい食生活とおやつ
  2. .母親(主たる育児者)のムシ歯治療を済ませておく
  3. 子どもによくお菓子などをくれる人に理解を求める
【Ⅳ.よく噛んで食べさせる】
  1. .一口30回
      ①唾液がよく出て消化吸収を助ける
      ②食物と唾液の自浄作用が働いて歯磨き効果をもたらす
      ③30秒以上唾液に浸しておくと、有害化学物質を
       無害化するか毒力を低下させる

  2. 噛み癖のないように左右均等に食べさせる
  3. よく噛まないと飲み込めないものを食べさせる

乳幼児の歯肉炎ってわかりますか?

乳幼児期の歯肉炎は、不潔性歯肉炎萌出性歯肉炎があります。
【歯肉炎への影響】
  1. 適度に歯ぐきを刺激するもの
  2. 噛み癖のないように
  3. 軟らかいものは歯肉炎を引き起こしやすい
【3歳児歯肉炎】
【3歳児歯肉炎】

[1歯ずつの縦磨き後1週間]
[1歯ずつの縦磨き後1週間]

【1歳半男児歯肉炎】
【1歳半男児歯肉炎】
歯面に磨き残しが認められます。

【2歳女児の歯肉炎】
全体的に赤っぽい歯肉炎
【2歳女児の歯肉炎】

【2歳児の歯肉膿瘍】
右上乳中切歯が原因の歯肉膿瘍の腫れが認められます。
【2歳児の歯肉膿瘍】

【3歳男児の歯肉炎】
左右の乳中切歯に歯肉炎が認められます。
【3歳男児の歯肉炎】

【3歳女児の歯肉炎】
全体的に腫れぼったい歯肉でやや赤みが出てきています。
【3歳女児の歯肉炎】

【5歳女児の下のみの歯肉炎】
上は健康な歯肉です。右下の乳犬歯の歯頚部に表面のムシ歯が、
その後ろの右下の第一乳臼歯の近心面にもムシ歯が認められます。
「健康な歯肉」と「軽度の歯肉炎の歯肉」との対比が観察できます。
【5歳女児の下のみの歯肉炎】

ムシ歯菌を見たことありますか?

口腔内には300−400種類の微生物が生息していると言われています。

【口の中の微生物】

  1. 細菌・真菌・原虫など300−400種類
  2. Candida albicans    カンディーダ・アルビカンス これはカビです
  3. Stretococcus mutans   ストレプトコックス・ミュータンス
  4. Actinomyces アクティノマイセス
  5. Veillonella  ヴェーヨネーラ
  6. Neisseria  ナイセリア
  7. Fusobacterium フゾバクテリウム
  8. Toreponema denticola トレポネーマ・デンティコーラ
【ミュータンスの4つの力】
上記のStretococcus mutans   ストレプトコックス・ミュータンスはムシ歯菌の代表として有名です。
  1. 強く歯にくっつく力(強い歯面への付着能力)
     菌体表層のタンパク質抗原で付着
     不溶性グルカンによる歯面への頑固な付着
  2. 歯を溶(と)かす強い能力(強い酸性能)
     スクロース、グルコース、フルクトースなどから乳酸の産生
     pHを低下させる
  3. 酸(さん)の停滞(ていたい)
     不溶性グルカンがプラークからの酸の拡散を防ぐ
  4. 持続的(じぞくてき)な酸産生能(さんをつくる力)
     余剰のスクロースを貯蔵して、環境に糖がない場合、蓄えた糖から酸を産生する

【ムシ歯菌】歯垢=プラーク1mgに1億から10億個含まれています。
球菌(きゅうきん)
連鎖球菌(れんさきゅうきん)
桿菌(かんきん)
線状菌(せんじょうきん)
ラセン菌
真菌(しんきん)はカビです


ムシ歯菌

【電子顕微鏡画像】
corn-cob構造(とうもろこし状の構造)
電子顕微鏡画像

【粘着性物質】
むし歯菌が歯の面に付着するためには、粘着物質が必要です。その由来は下記の三通りあります
  1. 唾液
  2. 食物
  3. ムシ歯菌の産生物質
【位相差顕微鏡による画像】

【歯面のバイオフィルム】
バイオフィルムとは、河川の石を持ち上げたときについているぬめりをいいます。また例えば、洗面器に水を入れて何日も放置しておくと、内側につくぬるぬるしたものもバイオフィルムです。
  1. 口腔内の頬、舌、咽頭、の粘膜や歯面、歯周溝などに
     バイオフィルム状態で棲息している
  2. 歯面バイオフィルムープラーク
     薄膜状からゲル塊状の細菌叢(集団)である
【ステファンカーブ】
糖分や炭水化物を食べたあと15分から20分、歯の中のカルシウムが溶け出しやすい状態が続きます。
ステファンカーブ

舌が短いと発音が不明瞭になります(構音障害)

口の働きには、発音、摂食、咀嚼、嚥下、呼吸などがありますが、それらの働きには舌が重要な働きをしています。舌が短いと口腔の諸機能が不十分になります。特に舌足らずの言い方になります。

【舌小帯短縮症】小学校2年生 男子
大きな口を開けて、舌の尖が上の歯の内側に接することができません。
1【舌小帯短縮症】小学校2年生 男子①

舌を前に突き出すと舌の尖に凹みができます
2【舌小帯短縮症】小学校2年生 男子②

【重症の舌小帯短縮症】6歳女児
舌の尖が下の前歯のすぐ内側に付着している重症の舌小帯短縮症です。別名「舌小帯強直症」とも言います。ここまで重症になるとこちらの名称がピッタリです。幼児歯科健診で見逃された患者さんです。
3【重症の舌小帯短縮症】6歳女児

【舌小帯短縮症の症状】
  1. 舌運動の制限
     ①舌尖を上顎前歯の裏側につけることができない
     ②下顎前歯をこえて舌を延ばすことができない
     ③舌をだそうとすると舌背が丸く膨隆する
     ④ハート型のくびれ
  2. 構音障害
  3. 下顎の発育にも影響
  4. ムーシールドの使用を妨げる
  5. 下顎前歯にひっかかって痛い、ときに潰瘍形成
【構音障害】発音が正しくできない症状
  1. 機能性構音障害
     原因がはっきりしていない構音障害
  2. 運動性構音障害
     音声器官の運動機能障害による発話の障害
  3. 器質性構音障害
     音声器官の形態異常により引き起こされる発音上の障害
  4. 聴覚性構音障害
     聴覚の障害による二次的な発音上の障害
【舌小帯短縮症の治療】
術前と術後の舌を突き出すトレーニングが大事です。
  1. 舌のトレーニング
     これで改善したら、手術の必要はありません。
  2. 3歳以降まで様子を見る
     発音機能を考えると早めに治療した方が良い結果を得ます。
  3. メスよりもレーザー
     幅5mm,深さ2mm程度の切開で済みます。
     開いて大きく見えますが、元の組織の状態では小さい範囲です。
  4. 術後の舌トレーニング
【舌小帯短縮症のレーザー照射1週間後】6歳男児
4【舌小帯短縮症のレーザー照射1週間後】6歳男児
【注意事項】
  1. 口を大きく開ける
  2. 舌尖がよく動いてはっきり発音できるように
  3. 舌前方突出や低位舌にならないように
  4. 巻き舌にならないように
  5. 両唇音、軟口蓋音、鼻音などを練習する
  6. 発語明瞭度の向上
【舌尖の位置】ある文献から
  1. 口蓋前方部のスポット
      ラ行、ナ行、タ行、ザ行
      各行音は舌前方部挙上のトーレーニングとして行われる。
  2. 舌後方部と軟口蓋
     カ行、ガ行、無声カ行
  3. 舌尖と上下顎前歯と口蓋前方部とで微妙な空気道を作って構音する
     サ行
  4. 発音の仕方と不正咬合とは、舌位や舌の動きなどでかなり高い相関がある
【構音障害】ある文献から
  1. 聞き手話し手の属する言語社会における音韻体型の中で、話し手が同年齢の人が正しく構音できる音を誤って構音しており、聞き手に不自然な印象を与えてしまう状態、あるいは話し手自身が自分の構音を誤っていると感じる状態をいう
  2. 構音の誤りは、正常な構音発達の過程においても多く見られるものである。したがって、音が誤っているから構音障害なのではなく、年齢、生育環境、知的発達、運動発達などを考えて判断する必要がある。
【構音とは】ある文献から
  1. 構音:構音器官を使って言語音を生成する生理過程をいう
  2. 喉頭源音:呼気を用いて声帯と呼ばれる部位を振動させることにより音をつくる
  3. 口の開け方や舌の位置、形を変化させることによりさまざまな特徴を与え、聞き手がある特定の音として聞き取れる音をつくりだすプロセスを構音という
  4. 音声学でいう調音とほぼ同義であり、言語聴覚療法分野以外では一般に発音と表現されている
【器質性構音障害】ある文献から
構音器官の形態異常のために構音障害を起こす
  1. 口唇口蓋裂
  2. Deep pharynx
     口蓋から咽頭後壁までの距離が大きいため、軟口蓋の挙上が正常に行われていても鼻咽腔閉鎖機能不全が起こり、開鼻声や鼻漏れによる子音の歪みが認められる
  3. 口蓋短縮症
     硬口蓋や軟口蓋の長さが短いため鼻咽腔閉鎖機能不全が起こり、開鼻声や鼻漏れによる子音の歪みが起こる
  4. 舌小帯短縮症
     舌小帯の長さが短いために舌の可動域に制限が生じ、構音にも誤りが生じることがある。はじき音の/r/が歪むことがある
舌小帯短縮症は器質性構音障害をもたらします。

おやつの与え方を考えていますか?

おやつの与え方を工夫すると、ムシ歯を予防できます。
【おやつの与え方】
  1. 時間と時刻を決める(食事と生活リズム)
     午前10時と午後3時
  2. だらだら与えない 
     遊びながら、テレビを見ながら、
     テレビゲームをしながら
  3. テーブルの上に出しっ放しにしない 
     おやつの時間が終わったら片付ける
  4. 不必要に買い置きしない 
     子どもは本能的に嗅ぎ付ける
  5. 飲み物は水か牛乳かお茶か紅茶
  6. スポーツドリンク、ミネラルウオーターは飲ませない
     糖分が入っている飲み物は飲ませない
  7. 正しくよく噛ませる 
     ①一口30回、②噛み癖がないかどうか、 
     ③環境ホルモンやダイオキシンなどの有害化学物質の毒力を減少させる 
     ④脳機能障害を予防する
  8. コーヒーや砂糖入り紅茶を飲ませない
  9. 三度の食事を十分に摂取させる
     よく運動させて、よく食べさせる
  10. 一日食事量からみたおやつの比重は10−20%
  11. バランスの取れたおやつ
【齲蝕への影響】
  1. できればおやつの前にも歯磨きかうがいをさせる 
     感染症の予防にもなる
  2. 表層のムシ歯、初期の小窩裂溝齲蝕は
     フッ素塗布かシーラント充填
  3. 粘着性の高いものはよくうがいをする
【離乳食の開始時期】
  1. 原則としては1歳を過ぎてからであるが、動物性タンパク質以外のものは、
     軟らかいものであれば生後6ヶ月頃から食べさせてもよい

  2. 早すぎる離乳食はアレルギ―のもと
  3. 人間は1歳くらいまでは腸管が完成しない
【おやつにむかない食品】ある文献から
砂糖を多量に含み粘着性のあるもの
  1. アメ類:
     ハイチュー、キナコ棒、ぷっちょ、メントス、ボンボン、キャラメル、
     ドロップ、砂糖入りチューインガム
  2. チョコレート:ヌガー
  3. 砂糖菓子、餅菓子
  4. スナック菓子:ポテトチップス
  5. ケーキ類:ビスケット、ケーキ、クッキー
  6. パンに塗る食品:ハチミツ、ジャム、マーマレード
  7. デザート:アイスクリーム、プリン、砂糖入りヨーグルト
  8. 保存果物:干しブドウ、乾燥バナナ、ももなどのシロップ漬け缶詰
  9. 飲み物:サイダー、コーラ、砂糖入り乳飲料
  10. イオン水:ミネラルウオーター、スポーツドリンク
  11. 薬:咳止めシロップ、肝油シロップ
【おやつにむく食品】
  1. 果物:りんご、なし、ナッツ類
  2. 野菜:ピーナッツ、にんじん、トマト、セロリ、きゅうり、サラダ
  3. 乳製品:牛乳、プレーンヨーグルト、バター、マーガリン、チーズ
  4. 肉製品:ソーセージ、ハム
  5. 魚や海産物:イカ、タコ、ホタテ、のり、焼き干し
  6. 飲み物:水、砂糖なしの飲料

乳幼児期の外傷に注意してください

生後1歳半前後、二足歩行が始まるころ外傷の危険性が高まります。

【外傷性歯牙脱臼症】
1歳3ヶ月女児、右下の前歯2本が唇側脱臼。
午後8:40頃、前方に転倒。テーブルの角に下の前歯をぶつけたらしい。
歯槽骨骨折が認められるときもあるので、注意が必要です。
【外傷性歯牙脱臼症】1歳3ヶ月女児

2【外傷性歯牙脱臼症】1歳3ヶ月女児②

3【外傷性歯牙脱臼症】1歳3ヶ月女児③

4【外傷性歯牙脱臼症】1歳3ヶ月女児④

【上唇小帯裂傷】
4歳男児。どのようにぶつかったのか?多くは出血が止まれば、放置しても心配ありません。歯が折れた可能性のあるときはレントゲンで確認します。
5【上唇小帯裂傷】4歳男児①

6【上唇小帯裂傷】4歳男児②

幼児嚥下と成人嚥下の違いわかりますか?

ものを飲み込むときに、下の顎を安定(固定)する必要があります。上下の歯が生え揃って噛み合わせが確保されていれば、噛むことで下のアゴを安定することができます。これを成人嚥下といいます。

では上下の歯が生えそろわずに、上下の咬合が完成する前はどのように固定するのでしょうか?
舌を突き出すことによって、下のアゴを固定します。これを幼児嚥下といいます。

【嚥下の特徴】
  1. 食塊を口腔内から食道を経由して胃へ運ぶ一連の協調した筋収縮
  2. 随意的、不随意的、反射的な筋活動
  3. 嚥下の決定要因
     食物の細かさの程度、抽出された味覚の濃度
     食塊の滑らかさ
  4. 嚥下の動作
     口唇を閉ざす、口腔の封鎖、
     下顎の安定:中心咬合位
【嚥下の様式】
  1. 成人嚥下:身体的嚥下
      上下の歯が関与
  2. 幼児嚥下:内蔵的嚥下
     歯がない場合
     舌を前方に移動して、歯列弓あるいは歯肉の間に挟むことにより下顎を安定させる。乳臼歯が萌出するまで行われる
【幼児嚥下から成人嚥下への移行】
 乳臼歯が咬合に参加し始めると、咬合の関与している下顎を安定させ成人嚥下へと移行する

【幼児嚥下の晩期残存】
次のような理由で幼児嚥下が晩期残存することがあります。
  1. 歯の位置異常
  2. 歯列弓の不正な関係
  3. 齲蝕
  4. 知覚過敏
【幼児嚥下晩期残存の影響】
幼児嚥下から成人嚥下への移行が行われない場合は
下記の影響があります。
  1. 力強い舌筋による前歯の唇側移動を引き起こす
  2. 開咬
【下顎後退位】
下顎後退位とは、下のアゴがわずかに後ろに下がった位置です。
  1. 下顎が固定されるときわずかに下顎後退位を取る
  2. 下顎後退位において、上下の歯が均等かつ同時に接触したときには、少ない筋活動でより調和した咀嚼機能を営むことができる
  3. .筋記憶と反射活動が、咬頭嵌合位への閉口を維持している
【嚥下の3相】
第一相:口腔から咽頭まで
  随意的、食塊から咀嚼された食物の選別から始まる。
第二相:咽頭から食道まで
  咽頭括約筋による蠕動運動
第三相:食道から胃まで
 食塊が胃の噴門括約筋に接触すると括約筋は弛緩して胃の中に入る

【嚥下の頻度】
人は一日に何回飲み込むかご存知でしょうか?あるデータでは590回です。
  1. 24時間に590回
  2. 食事中 146回
  3. 食間   394回
  4. 睡眠中   50回
嚥下は次の三段階からなります。ある文献から整理しました。
【嚥下第一相】口腔相
  1. 随意的
  2. .食塊から咀嚼された食物を選別する
  3. 選別はほとんど舌によって行われる
  4. 食塊は舌背へのせられ口蓋に軽く押しつけられる
  5. 舌尖は切歯のちょうど後ろの口蓋で止まっている
  6. 口唇は閉ざされ、歯は噛み合わされる
  7. 口蓋粘膜上の食塊は、舌の反射的な波状の収縮によって
     後方へ押し出される

  8. 食塊は舌の後部に達して咽頭へと運ばれる
【嚥下第二相】咽頭相
  1. 食塊が咽頭に達すると、咽頭括約筋の収縮
     による蠕動運動が起こり、食塊が食道へと運ばれる
  2. 軟口蓋は挙上して後方の咽頭壁に接触して鼻への通路がが閉鎖される
  3. 喉頭蓋は咽頭の空気孔である気管を閉鎖して食塊を食道に誘導する
  4. この相における咽頭括約筋の活動は
     通常はしまっているエウスタキオ管の咽頭開口部を開く
  5. 嚥下第一相、第二相合わせて約1秒と計測されている
【嚥下第三相】食道相
  1. 食塊が食道を経由して胃の中に運ばれる
  2. 蠕動運動は食塊を6−7秒で食道内を通過させる
  3. 食塊が胃の噴門括約筋と接触すると括約筋は弛緩し、胃の中に入る
  4. 食道上部の筋肉は随意筋なので、更に十分な咀嚼が必要な
     場合には食物を口の中に戻すことも可能である

  5. 食道の下部は完全に不随意筋である

徴候(ちょうこう)と症状の違い知っていますか?

特に乳幼児期の子どもさんの健診には「徴候と症状」という考え方がポイントになります。オケーソンという顎関節症の専門家が書いた本からその考え方を参考に述べてみます。

徴候(signサイン)とは、臨床医が健診もしくは臨床検査により捉える客観的な臨床所見をいいます。

症状(symptomシンプトム)とは、患者さんによる表現や訴えをいいます。

患者さんは症状がでると、自覚しやすくなります。ただ症状がまだでないときの臨床的徴候には気づいていないことがあります。症状は、患者さんの自覚する感受性に応じて、自覚する度合いが変わってきます。乳幼児期の子どもさんについては、主たる育児者であるお母さんかお父さん、あるいはおじいちゃんかおばあちゃんの気づきが大事です。

徴候の段階で病気の芽をつんでしまう、原因を除去することが最大の予防です。3歳児歯科健診では、将来の歯並びや口腔内の状態がある程度予想できます。例えば、乳歯列に発育空隙というすき間がないと、永久歯が叢生(そうせい)という重なり合った歯になりやすくなります。また、舌小帯短縮症があると発音障害(構音障害)が出ることがあります。構音障害があっても気づいていないお母さんがいらっしゃいます。

ムシ歯や歯肉炎は、将来の肥満や生活習慣病の徴候という捉え方もできます。ムシ歯や歯肉炎の原因をつくらないように、原因に気づいたら解決するようにしましょう。